野老…万葉集にも源氏物語にも

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 .      皇祖神(すめろぎ)の神の宮人 野老葛(.ところづら)
            いや.常しくに 我かへり見む.   (『万葉集』巻7.ー1133)
 御寺のかたはら近き林に抜き出でたる筍、そのわたりの山に掘れる野老などの、 山里につけてはあはれなれば、たてまつれたまふとて、御文こまやかなる端に、お寺 近くの林に生え出した筍…山の産物として、筍と同じよう.に贈りものにされていた (『源氏物語』横笛)
    
 【野老】トコロ 
 ヤマノイモ科の蔓性の多年草原野自生。葉は心臓形で先がとがり、互生する。雌雄異株。夏、淡緑色の小花を穂状につける。根茎にひげ根が多く、これを老人のひげにたとえて野老(やろう)とよび、正月飾りに用い長寿を祝う。根茎をあく抜きして食用にすることもある。おにどころ。 《新年》「野老売り声大原の里びたり 其角