俳人除風、門弟月下、いは

  
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   一夜庵を再興した除風の門弟に「月下・いは」夫妻
          浮田勝房  宝永七年八月十八日没 三十六歳
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辞世   かやうなる光のもとの月光の何かうき世の秋をたのまん   月下
        うれしきや仮の姿もそのままにかへしてもとの屋に行なり    いは  
 
備中南瓜庵除風撰『番橙集』より              
     水提て出入にむめの匂かな    月下                   
     涅槃会に落す合点か鹿の角    いは              
     庵ぬしは何佛にて栗の花      除風                   
 
   ここに、芭蕉の弟子各務支考が頭にあることを忘れてはならない。
 支考が芭蕉の身代わりのように四国へ来るのを案内したのが除風であった。
 支考を歓待し句座を設け、指導を仰いだ者には次のような俳人がいた。
     箒目のすらりすらりと藤の花   浮田鉄砂 
     隣にも釜こする也あきの暮     久治目一砂
     白雨や林の中の石燈籠      平田春水
     柳から炬燵へもとる二月かな    平田春少
     ふり袖の猫かかへ行菊はたけ   平田桃夭 
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