芭蕉の言葉 抄

        旅  行脚  漂泊  夢
    
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      旅に病で夢は枯野をかけ廻る   『笈日記』 
        
      平生則辞世也
 
 『芭蕉翁行状記』の伝えるところによれば、「平生則辞世也。何事ぞ此説にあらんや」 「此後はたゞ生前の俳諧をわすれむとのみおもふはと、かえすがえすくやみ申されし也。さばかり叟の辞世はなどなかりけると、思ふ人も世にはあるべし」と支考は記す。路通は「いにしへより辞世を残すことは、誰々も有事なれば、翁にも残し給べけれど、平生則辞世なり、何事ぞ此節にあらんやとて、臨終の折一句なし」と記す。