年賀状に添えたい万葉集「馬・駒」の歌

     万葉「馬・年賀」    
 
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   万葉馬(駒)の歌 (剣持雅澄十首選)
   
たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野
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日並の皇子の命の馬並めてみ狩り立たしし時は来向ふ
 (四九)
青駒が足掻きを速み雲居にぞ妹があたりを過ぎて来にける
                       (一三六)
見まく欲り我がする君もあらなくに何しか来けむ馬疲るるに
  (一六四)
春の野に草食む駒の口やまず我を偲ふらむ家の子ろはも
 (三五三二)
人の子の愛しけしだは浜洲鳥足悩む駒の惜しけくもなし
 (三五三三)
赤駒が門出をしつつ出でかてにせしを見立てし家の子らは
 (三五三四)
己が命をおほにな思ひそ庭に立ち笑ますがからに駒に逢ふものを
                       (三五三五)
赤駒を打ちてさ緒引き心引きいかなる背なか我がり来むと言ふ
  (三五三六)
柵越しに麦食む駒のはつはつにあひ見し子らしあやにかなしも
  (三五三七)