字の美しさに惑わされてはならない

 
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                                     糸+采 色=まだら 
 
 
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  衣手尓 水澁付左右 殖之田乎 引板吾波倍 真守有栗子
    (衣手に 水渋付くまで 植ゑし田を 引板我が延へ まもれる苦し) 
                                 巻8ー1634
 
   原万葉集は、万葉仮名で書かれていた。読めればいいのだった。
   それをどうだろう。後世、流麗な書の美に惑わされて、万葉の素朴・雄勁が失    われることにもなったのは、残念なことである。