金田一春彦先生の伊吹島歌碑

 ただ今、瀬戸内国際芸術祭2013が行われているが、伊吹島この歌碑の横を通っても見ようとしない観光客が多いのには、あきれる。世の人よ、もっと文化(文学・国語)に関心をもってほしいと願わざるをえない。この歌碑を見るか、見ないかによって文化人化か、非文化人かが分かれる。
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伊吹島のアクセントは、全国で唯一平安末期の京都と同じアクセントとして残っている。 金田一春彦さんがこのことで来島したのは二十年前である。その時色紙に書いてもらった歌が、平成十六年十月三十一日、歌碑となり除幕式が行われた。
 場所は連絡船の着く真浦港の上、県道脇小公園で、碑の大きさは縦1メートル・、横1・2メートルのこじんまりした庵治石〈刻字は黒御影石の板石〉である。海を見渡せる丘にあり、なかなかいい場所を選定されたと思われる。 
 緑濃き豊かな島や かかる地を故郷にもたば幸せならん                      裏面には次のような説明が記されている。
 伊吹島のことばのアクセントは、昭和40年、学生だった妹尾修子さん、和田実先生により国語学界に報告され、昭和58年、金田一春彦先生も来島され、全国でただ一ヶ所平安、鎌倉の京都のアクセントを遺している島とも紹介されました。いつまでも、緑豊かな、心豊かな島であってほしいという願いを込め歌碑を建立する。        平成16年秋                          伊吹町自治会                 伊吹島を愛する会