看護学生の夏俳句作り(参考句)
夏の俳句
夏草やつわものどもが夢の跡 松尾芭蕉
閑かさや岩にしみいる蝉の声 〃
やれ打つな蝿が手をする足をする 小林一茶
夏嵐机上の白紙飛び尽す 正岡子規
虹立ちて忽ち君の在る如し 高浜虚子
いつ死ぬる金魚と知らず美しき 〃
万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男
匙なめて童楽しも夏氷 山口誓子
炎天の遠き帆やわがこころの帆 〃
短夜の看とし給ふも縁かな 石橋秀野
夏空へ雲のらくがき奔放に 富安風生
いつの間に母らしきわれ夏休み 星野立子
扇風機恍惚と首まはすかな 藤波銀影
不生女にプールの青さ青すぎる 柴崎摩那子
洗ひたる髪の千すじのみないのち 小石なつ子
いつまでも夏風邪癒えぬ腹立ちや 大場美夜子
霍乱のさめし眼にある紅き花 篠原温亭
水虫痒しわれならば焼火箸あてむ 加藤かけい
蝉時雨子は担送車に追ひつけず 石橋秀野
桜桃や言葉尖りて病むかなし 新田久子
一本のバナナ分け喰ふ山湖かな 尾崎木星
浜茄子や今も沖には未来あり 中村草田男
百日紅ラヂヲのほかに声もなし 〃
大紅蓮大白蓮の夜明かな 高浜虚子
