出部屋(伊吹島の産院)

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     伊吹島観音寺市)の出産の伝統習俗「出部屋」  
 
 産後約一カ月間、産婦が新生児とともに別居するために家を離れて集団で暮らしていた。 この出部屋こそ島人の原点であった。
 
 この島に住む三好兼光さんの調査によると、出部屋は四百年前、三好長七という人物が村に四百坪の土地を寄付して建設。ずっと土間だったが、昭和5年の改築で六畳六間の施設になり、その後分娩室を備えた近代的な産院になった。さらに島外での出産が増え、昭和45年に閉鎖。13年後、県道工事のために解体された。
 「瀬戸内海の島々には産小屋がそれぞれあり、県内では伊吹の出部屋が最も遅くまで使われた。全国できちんと保存されているのは十カ所ほどで、愛知や静岡、福井、京都の産小屋は、府県の重要民俗文化財に指定されている。