フランス俳人、帰国迫る

 
 
死の十三時間前に執筆した辞世三句 

糸瓜咲て 痰のつまりし 仏かな

痰一斗 糸瓜の水も 間にあはず 

をとゝひの へちまの水も 取らざりき 

 大愚糸瓜に自分自身を象徴させた子規は,明治三十五年(1902)九月十九日享年三十六歳,十七夜の月明その生涯を閉じた。
 愛媛県子規以下幾多の俳人を生んだ俳都松山市を中心に訪れていたフランス俳人の帰国も迫ってきた。23日は尾崎放哉終焉の地香川県小豆島を巡った。
 なんといっても「糸瓜忌」が頂点になる今回の訪日四国俳句巡りであった。
 
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     糸瓜忌や日仏友愛末長し    雅舟     
             (この糸瓜の長さは65㎝ 我が家でこの日のために育てたもの)
 
     これが彼らに捧げる餞別句となるでしょうか。