2012-09-16 宗鑑を詠んだ蕪村・芭蕉の句 俳祖・宗鑑 #俳句、川柳 ★宗鑑に葛水給ふ大臣かな 蕪村 『蕪村句集』 葛水(くずみず)…夏の季語 葛粉に砂糖を入れて葛湯を作りそれを冷した飲み物。酒毒を消し、胃腸をととのえ、渇き を止め汗の出るのを防ぐ効能がある。 大臣(おとど)…古語 大殿と書くのが普通。公卿の敬称。蕪村の古典趣味で空想の景物。 瘧(よう、悪性腫物)を病んだ山崎宗鑑に近衛公が戯れた句 ★宗鑑が姿を見れば餓鬼つばた に宗鑑が「飲まんとすれど夏の沢水」と付けたという。 芭蕉がここで、宗鑑の名誉回復のために「有り難き姿拝まんかきつばた」と詠む。