雑詠 十首
夜勤という人の生理に逆らう仕事する人の運命見守るばかり
残念なことではあるが癖と言う一生治らぬ致命傷あり
管理という人倫に悖る仕事して身を退いても逃れられぬ罪
目障りな看板建てる無神経さ焼いてしまいたい思いは消えず
また会わねばならない苦痛を怨憎会苦と書いて破ってしまえばすむか
自慢「ば~はばかり」の島言葉小豆島なる媼懐かし
医者信じてどっぷり薬を多用せば薬害による何かが恐い
人よりは少しでも早くと念ずる者そのみみっちさは後まで続く
高校時代思い出したくないことばかりそれでも教師として勤めたり
今は悠々自適かというにさにあらず紙碑
俳諧に忙しく生きて