2017-09-08 芭蕉「奥の細道」前後の心境 俳聖・芭蕉 #俳句、川柳 書簡に現れている芭蕉自身の身の上表現 : ●元禄2年2月16日付 惣七郎・宗無宛 「奥の細道」の旅出発一ヶ月前 野心とゞまらず候。住果ぬよの中、行処帰処、何につながれ何にもつれむ。江戸の人さへまだるく成て、又能因法師・西行上人のきびすの痛もおもひ知ンと、松嶋の月の朧なるうち、塩竃の桜ちらぬ先にと、そゞろにいそがしく候。 ●元禄4,年11月13日付 曲水宛 「奥の細道」帰着一ヶ年後 行脚乞士之癖として⋯⋯都出て神も旅寝の日数哉、 尚々いまだ居所不定候。