万葉の旅、芭蕉の旅
万葉の旅と芭蕉の旅
その共通点と相違点を比較してみたい。
〔共通点〕
「旅は憂きもの辛いもの」で一貫、「旅は道連れ世は情け」に関しては多く語られていない。
〔相違点〕
【万葉時代の旅】
~飛鳥・奈良時代~
農作業のために仮小屋に泊まりこむこと、我が家離れて知人の家に泊めてもらうことも指した。
畿内から畿外への旅が異郷への旅と思われた。 旅先での行路死人・横死も珍しくなかった。
【芭蕉の旅】
~江戸・元禄時代~ 自由に旅はできなかった。要所に関所・番所があった。公私いずれにしても往来手形を必要とした。芭蕉も持って行ったはずである。『曾良随行日記』には「手形も断わりもいらず」という部分がある。隠者・行脚僧に近い者は、特別扱いされたかもしれない。奥の細道では、一日平均30㎞、宿駅は十分整備されていなかった。旅装は墨染の僧衣、脚絆、草鞋、杖。持ち物は「紙子一衣は夜の防ぎ・浴衣・雨具」など。旅費は安い木賃宿で45文くらい。 異郷(みちのく、奥の細道)・への入り口那須野・白河の関。
(途中、未完成)