花臭木


   和名「 臭木 クサギ」  学名:Clerodendron trichotomum
クマツヅラ科クサギ属の落葉低木。 和名の由来は、葉を揉むと独特の臭気があることからきている。
樹高は3メートルから5メートルくらいである。葉は大きくて広い卵形で、向かい合って生える対生。
葉の表面は濃い緑色、裏面は白味を帯びた淡い緑色。開花時期は7月~9月。枝先や上部の葉の脇から長い柄のある集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して白い花をつける。花は臭いより芳香。
合弁花で花冠は5つに裂け、裂片は横に開く。蕚は紅紫色を帯び、5つに浅く裂ける。
属名の Clerodendron はギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」に由来。スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことからきている。
 季語では秋。「臭木の花」「臭木の実」   古くは「常山(くさぎ)の実」として染料に用いられた。

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               荒蕪地に茂り放題茂る木に白【大】の字の花咲きいたり
                                 はからずも臭木の花に遇う荒れ地    雅舟
               鮮やかな演技を見せる花臭木       〃