里芋の葉に置く露は珠玉
里芋の葉に置く雨滴 見逃すはずのない珠玉なり
芋の露連山影を正しうす 蛇笏の名句
露の世は露の世ながらさりながら 一茶の名句
一茶は三歳で実母に死なれ、継母と異母弟を嫌い
十五歳で江戸へ奉公へ出される。自身の生い
立ちの不幸も知られているが、結婚後に子を次々
に亡くす、この世のはかなさを嘆きながらも、
堪えて生きていくけなげさが感じられる。