祖父は
日露戦争に従軍、戦傷者として帰還した。父は満蒙開拓青少年
義勇軍中隊長として渡満、戦後戦病死、遺骨で帰った。父も父も戦争犠牲者であり、その子孫である私たち親子はそのお蔭で平和な時代に過ごすことができている。日本の戦争による近代史を象徴するような我が家の小史である。
日本の10軒の1軒は戦争犠牲者が存在すると言われるほどで、何も珍しいことない。自分のことを強調したいとは思わない。今自分は郷土の戦争犠牲者を広く見渡し、後の世に語り伝えられるように調査記録に努めている。
今年は戦後71年目で、節目ではないだけに
終戦記念日が近づいても静かな夏である。