カモメとともに

      ~カモメとともに~   都鳥も海猫もカモメです。
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        親しみやすい都鳥↑   警戒心が強い海猫↓
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 鳥は逃げる警戒心が身に付いていて、少し近づいてカメラを向けると、逃げる。そっと気づかれぬように観察者は隠れて身構えるのだろう。自分はこれまでそのようなことをしたことがないので、最近特に鳥の写真を撮るので、そのことを痛切に感じる。そんなに逃げなくても、鉄砲を持ったハンターでもないんだから、怖がるなよ、と言いたい。
 遠く百メートルほどであると、逃げない。五十メートルだと飛び立つ準備をする。一羽二羽が飛び立つと、それを合図に次々と群鳥が一斉に飛び立つ。最初に飛び立つのは、臆病者かリーダーかそれは知らないが、他の者はそうして付き従う習性を持っている。
 ウミネコが花稲海岸に棲み付いている。百羽以上いるだろうか。留鳥で、他所へ渡っていかない。やがて十二月になると、冬鳥ユリカモメ(都鳥)が財田川の河口に現れるのが楽しみである。パンくずを撒くと奪い合うように傍まで来る。二メートル近くまでやってくる。警戒しない、と言うより、人に親しむ術を知ったのはいつ頃からなのか、誰かに聞いてみたい。
 今まで古鳥と言えば、何十年もこの都鳥しか知らなかった、言ってもいいくらいなのだが、最近新たに海猫という海鳥(カモメの一種)を知ることになった。一の宮海岸に小鳥一覧表が掲げられているので参考にするようになった。
 この辺りにいる海鳥、数十種類が分類されて名前と姿形が一覧できるようになっている。微妙に異なる小鳥たちの比較検討はむつかしい。
 野鳥研究家が近くにいないものかと気にかけているものの、そのような便利な人がいないのが残念である。野鳥事典を調べるのがいいようなものの、そこまでして今更何になるかと問い直したい。
 そんなことより、詩歌に詠んだり、文章に書く方が後進のためになるであろう。文芸作品に作り上げることが最も定着性があるものだと思う。
 鳥に対する憧れはただならぬものがあるとする自分。速成的で甘く安っぽい歌句は毎日のように書き留め、入力している。推敲して洗練していく労力、継続力が自分には足りない。
 そこを何とかして、価値ある作品として後世に遺したい。これまで駄作乱作を書くのは書いてきたようにも思うが、切磋琢磨したり指導を仰ぐこともしなかったので、昔から少しも向上していない、読み捨てばかりが多かった。
 ここで少し性根を入れ替えて、鑑賞に値する作品を作りあげたいと思っている。