同行二人

 どうぎょうににん【同行二人】
 四国巡礼の遍路などがその被る笠に書きつける語。
弘法大師】(お大師さん)と共に【行(ぎょう)】をするという意。
 
芭蕉笈の小文』の同行二人」は、弘法大師に限定されない。
「乾坤無住 同行二人」…天地の間、安住する場所はどこにもない。ただ【仏】とともに二人で修行を続けるという意。 巡礼・行脚僧が笠に書き付けた決まり文句。
ここでは「二人」は芭蕉と万菊丸(杜国)を指す。 
  よし野にて桜見せうぞ桧の木笠  
芭蕉は同行のわらべらしき名の万菊丸を自分の笠のうちに「落書」する。
「門出のたはぶれ事」であると記している。
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