一夜庵の歌に異説あり

 
   上は立ち中は日ぐらし下は夜まで一夜泊まりは下々の下の客
 
  上掲の歌が「一夜庵」の名の由縁であるというのが通説である。
  ところが、岩波文庫芭蕉連句集』(中村俊定・萩原恭男校注)によれば、
  「洗足に」の歌仙の詞書に「二日とまりし宗鑑が客」と記している。
  更に、脚注で「上は来ず中は日がへり下はとまり二日とまりは下下の下の客」
  の額を掲げたとの逸話による。
 
イメージ 1
 
 
イメージ 2